リンクマナーについて考える
Posted on 2008年12月1日 | 8 Comments|
始めに、この記事はあくまであたしの個人の考えであって、
これが絶対正しいとか、これがルールだとか、これが常識だとか
そういった類のものではないことを断っておく。
公開する以上は反論も批判も受け付けるのが、
個人の価値観の差もあるので、
何が正しいという絶対的な基準については論じるつもりはない。
某ブログで「リンク禁止・公開ブックマーク禁止」と表示して、
それがブログマナーで常識だと訴えているのを見た。
コメントについても、内容とは無関係な話やその場にふさわしくないコメントはマナー違反だそうで。
それは違うのではないかと感じたので少し考えてみた。
今日はリンクマナーについての考察。
個人所有のブログであろうとも、ネット上に公開する時点で
それは公の場で発言しているのと同じことになる。
公に発表したものについて、クチコミをすることは自然のことであるし、
参考になったとか、それは違うと思うとか、何かしら思うところがあって
リンクを貼るのもまた、自然のことだと思う。
インターネットは情報公開であるから、公開ブックマーク(おそらくソーシャルブックマークのことだろう)に追加することも、作者に許可をもらわなければならないものではない。
当然誹謗中傷や名誉毀損になるリンクは貼ってはいけないが、
通常ネット上に公開されてるものはリンクフリーなものだと思う。
昔、まだブログなんてものがなかった時代。
「当サイトはリンクフリーではありません」という個人サイトをよく見かけた。
公開された情報とはいえ、個人のサイト(ブログ)の中ではローカルルールが通用するしてしかるべきだし、
「リンクされたくない」というのもまた”管理人の意志”として存在していいと思う。
リンクは許可制であることを明記し、検索ロボットがクロールしないようにするのは、
そのサイトのスタイルとして間違った行為ではない。
ネットの常識がどうたらという以前に、人として、
相手の嫌がることをする必要はないので、
「リンク禁止」という管理人の意志を無視してまでリンクしなくていいだろうと思うし、
「あなたのサイトからリンクされたくないから外してくれ」と言われたらなら、
おとなしく外した方がお互いのためだと思う。
だが、「リンク禁止・ソーシャルブックマークも禁止」と書いても、そこに強制力は存在しない。
その注意書きに従うことは読者の善意であって、法で規制されるような部類ではない。
もっと言えば、
ソーシャルブックマークされたくない、部外者に読まれたくないような記事は、
パスワード認証制にするなり、SNSを利用するなりすればいい訳で、
ブログという誰でも自由に閲覧できる場所に公開している時点で
ソーシャルブックマークに追加されても文句は言えないのだ。
勿論…
リンクを貼ってくれたら、報告してもらえると嬉しい。
いかがわしいサイトとか、不適切なサイトからリンクされるのは嬉しくない。
ソーシャルブックマークや掲示板で叩かれていたら悲しい。
コメントもトラバもなく引用されているとちょっと寂しい。
とは思うけども、それらは強制するものではないと思う。
ブログというのは日記と掲示板とリンクの機能を併せ持ったCMSなんだから、
管理人に対するコメントは、記事内容と関係なくても書いていいと思う。
まぁ、当然管理人が不本意だと思えば削除する権利もあるわけだが。
“人の嫌がることをしない”
という良心でもって、管理人の定めたローカルルールに従った方がいいと思う。
リンク禁止であるならリンクしなければいい。
強い批判を込めてあえてリンクするというならそれでもいいだろう。
ソーシャルブックマーク禁止であるならば、ローカルのお気に入りに保存すればいい。
けども。
そうするのがマナーで常識なのではなくて、閲覧者の善意である。
リンク禁止とかソーシャルブックマーク禁止とかいうのは、ローカルルール。
ブログマナーとかネット上のルールとかではない。
ブログ(ホームページ)って感覚的には自分の家だと思うけど、
本質はちょっと違うと思う。
ブログに書くことは、家の中で自由に喋ることとは違う。
ぼそぼそと呟いたくだらないことでも、誰もが自由に読むことができて、それに対する反応を自由に出せる。
自分の好きなように作り上げていい空間なんだけど…
うーん…番組を一つ持っているようなものと表現するべきだろうか。
誰でも見ることができて、誰かが面白いよというとそのチャンネルに人が集まって、痛いこと書いてると「お前はもうテレビ出るな」みたいに叩かれたりして、つまらないとチャンネルを変えられてしまう。
番組内で自分ワールドは構わないけど、それを視聴者がどう思うかは自由。みたいな。
「☆女の徒然草☆」の主さん(あ、言っちゃったw)は、完全に「自分の家」という考え方だから多くの方と噛み合わなくて炎上したんだなと。
思う訳なんだけども。
ブログの名前は出したけどリンクは貼らない。
リンク禁止らしいから。
自分の知らないところでリンクされていろいろ書かれるのがお嫌らしいが、
本当に知らないところで書かれるというのはこういうこと。
リンクを貼らないのがマナーじゃなくて、リンクを貼るのがマナーとは思わないか?
この記事は 2008年12月1日月曜日 の 11:41 PM に書きました。
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12月 2nd, 2008 on 1:39 AM
ウチの場合ですが、リンク(相互リンク含む)は
「メールフォームで一言お願いします。」としています。
(もちろん、コメント欄での一言でもOKです)
悪質なサイトからのリンクをされるのは怖いので、そういうふうにさせてもらってます。
本当は「リンクフリーです」と言いたいんですがね(^-^;)
「内容とは無関係な話やその場にふさわしくないコメントはマナー違反」
のところなんですが、やはり読者さんのことを考えた上で、
当該ブログの主さんは、こういうことをおっしゃっているのだと思いますよ。
管理者として当然ですが、訪問者に嫌な思いはさせたくないですし、
管理側も嫌な思いは極力したくないですからね。
12月 2nd, 2008 on 5:32 AM
>Marchinさん
歓迎しないリンクもありますし、リンクフリーでなくても構わないと思います。
でもリンクフリーでないのが常識という考え方は賛同しかねると思いました。
内容とか無関係な話やその場にふさわしくないコメントについては、人それぞれですよね。
ふさわしくないコメントはやっぱりふさわしくないんだし。
訪問者に不快な思いをさせるコメントは嫌ですね。
12月 2nd, 2008 on 8:14 AM
某所(詳しいアドレスが出てこないので「某所」とさせてください)で同じような主張を見ました。某所でも「ブログ=番組のようなもの」という主張で徒然草さんを斬っていました。
あ、いやだからって唯奈さんか某所のどちらかを「パクリだ」とか言って批判しているのではないのですよ。僕も同意見ですし、とても的を射た意見で、たぶんそれ以外に言いようがないだろうなと思うってことが言いたいのです。
リンクに関してはおおむね同意します。でもコメントに関してはどうだろうなぁと思いました。自分の記事にまったく触れずにただひたすら連絡だけのコメントとかが続いたら僕はへこんじゃいますけどねぇ。「おい記事読んでないの? そんなことメールでいいじゃんかよ」って思っちゃうんですよ。ワガママですね。わかっちゃいるんですけれど。
12月 2nd, 2008 on 1:29 PM
問題の現場見てきました。
基本的にブログにせよホムペにせよ、世間一般に公開されるものであって、第三者が読む事を前提に私は記事を書いているつもりです。(書くのは自由。ただし評価する側も自由。だからおかしな記事を書き込めば、バッシング食らうのは覚悟する必要はあると思います。)
さすがに自分の記事を丸ごとコピーされたり、変に悪用されるのはイヤですが(それこそ個人のマナーの問題です)、基本的に公開してある記事に対してのリンクは、フリーでかまわないと思っています。
コメントに関しては「荒らし」と「ブログ乗っ取り」と「スパム」は論外ですが、それ以外なら容認するべきではないかと思います。
12月 3rd, 2008 on 12:41 AM
非常に納得するご意見です。
特に「ネット上に公開する時点で、それは公の場で発言しているのと同じことになる」という下りは、少し前に某掲示板などで犯罪/殺人予告をした人や、炎上事件を起こされた人々に良く考えて欲しい部分です。
インターネットで情報を公開する範囲は従来のマスメディアに比較しても格段に巨大になっているのに、そこで情報発信する人達は安易に発信している様に思えてなりません。
従来のマスメディアは管理会社によって、検閲された上で情報を公開していたのに対して、インターネットでは事実上検閲が存在しないのですから発信する側が気をつける必要があるんですけどね。
その辺の教育をどっかでやった方が良いんではないかとつくづく思いますよ。
それはさておき、常識という点でですが、常識は時代や状況によっても変って行くものだと思っています。
例えばインターネットが黎明期で性善説に基づいていた頃、スパムメールなんてものも存在しなかったので、メールサーバーは多サーバー宛のメールも善意で転送するのが常識でした。
しかし、時代が移ると今度は、善意の転送を悪用するスパムが横行した為、今や転送しないのが常識となっています。
なので、どこかのサイトがリンク禁止を常識として唄った場合も、それを多くの人が支持した時、それが新しい常識になるのかな、と考えたりします。
もちろん、個人的にはスパム的なリンクやトラックバックが存在せず、リンク/トラックバックフリーが当然の世界が存続して欲しいとは願っていますが。
長文で失礼しました。
12月 3rd, 2008 on 1:55 AM
訪問してみました。いろんな考え方される方がいらっしゃるなぁ~というのが、正直な感想です。だから批判もしません。そのかわり、2度と立ち寄らないでしょう。そんな感じですね。
基本的には唯奈さんの考え方に同感です。でも、いつもリンク貼るとき迷います。記事中にトップページへリンク貼るのにしても相手方のコメント欄へ書き込むのもちょっと場違いなきもするし、メールも大袈裟かなとか。。
相手の考え方に合わせるのが一番ですけど、結局無断が多いですね。こんなで嫌われたくないですけどね、正直。。
どう思います?
12月 3rd, 2008 on 2:13 PM
たしかにその通りだと思います。
私も記載のところに行ってみましたが、あれは違いますね。
世の中、自分と意見・考え方が同じ人ばかりではないですし、ブログに公開した以上、それは全世界に向けて情報公開したことになるというのがわかっていないのかもしれませんね。
ブログという公開の場に出している以上、リンクにしても何にしても閲覧者の意思・モラルなんですし。
自分の気に入ったものしか受け入れられない人は、SNSでも使って内輪だけでやってなさいと。
12月 3rd, 2008 on 11:03 PM
>ろぷさん
ろぷさんのおっしゃる某所はあたしも見たかもしれません。
他の表現が見つからなかったので同じ表現になってしまいました。
コメントに関しては、やはり記事に関連しているものだと嬉しいですが、連絡することがあるならそれを書いてもいいかなとあたしは思います。
まぁ、あんまり場違いなコメントを付けるのはよくないと思いますけどね。
あたしはコメントは気軽に書けるような気がしますが、メールを送るのは躊躇われることもあります。
でも記事に関連したコメントも一緒に書いた方が気持ちはいいですよね。
>cyahさん
丸ごとコピーとか悪用っていうのは論外ですね。
コメントの荒らしだとかスパムだとかいうのも勿論論外で。
リンクにしてもコメントにしても、普通に考えて迷惑だろう行為をしなければいいのだと思います。
でも迷惑の基準が人によって違いますし、微妙な問題でもあるのかなと思います。
>国際結婚SEさん
情報を発信する側が気を付けるという教育は必要ですね。
ブログの普及もあって誰でも気軽に情報発信できるようになりましたから、インターネットを使うスキルだけでなく、情報を発信しているんだという意識も教えるべきだと思います。
沢山のアクセスを集めるようなブログでなければ実感はないかもしれませんけどね。
確かに常識というのは変わっていくものですね。
でもリンク禁止が当然になるのは嫌だなぁ…。
インターネットそのものの意義が…ぶつぶつ…。
>さんさん
本当にいろんな考え方の人がいますよね。
人それぞれの考え方があっていいと、あたしも思います。
あたしは徒然草さんとは意見が合わないというだけのことです。
リンクを貼るときはやっぱりあたしも迷うことがあります。
でも大抵勝手にリンク貼らせて頂いてます。
交流のあるところだと事後報告したりもしますが、紹介記事(特に海外とか)は事後報告もしてません。
このブログも報告なしにリンクされてたりしますが、あたしは別に悪い気はしません。
どんな記事を書かれているのかはリファラから辿れますから、不快な記事でない限り、無断リンク歓迎です。
あたしはそれでいいと思っていますけど…どうなんでしょうね。
人それぞれ感じ方は違うでしょうから、なんとも言えませんが。
>クラッシャーさん
ホントに…あの方は何故ヤフーブログに執着してるのだろうと不思議に思います。
mixiでもやればいいのに…と思いますけど、そういうコメントを書いた方には、ヤフーブログから出て行けという脅迫だとか言ってましたっけ…。
もうちょっと心にゆとりを持ってもいいんじゃないかと思います。
まぁ、いろんな方がいますよね。