Pay Per Post悪くない理論
Posted on 2009年02月18日 | 12 Comments|
Googleが勝手に自爆してくれたお陰で、その存在を広く知られることになったPay Per Postだけども、あちこちのサイトでPay Per Post(・A ・)イクナイ!みたいな空気になってるので、
Pay Per Postが悪って決めつけるのはなんか違うんじゃないか
っていうのを語ってみようかと思う。
GoogleとPay Per Postについての事件をご存じない方には、
とりあえずその説明までするとえらい長いことになるので
「Google CyberBuzz pay per post」辺りでググってもらうとしよう。
Pay Per Postとクチコミは何が違うのかという問題
××社が▲▲というサービスのPay Per Post案件をリリースしたと仮定する。
Aさんは××社の新着案件から▲▲というサービスを知り、実際に使ってみて素晴らしいと思ったので、「▲▲は素晴らしい!」と記事を書き▲▲にリンクを貼った。この記事を書いて報酬を受け取った。
Bさんは××社の新着案件から▲▲というサービスを知り、実際に使ってみてあまり気に入らなかったので、▲▲の良い点と気に入らなかった点の両方を正直に記事にして、▲▲にリンクを貼った。この記事を書いて報酬を受け取った。
Cさんは××社の新着案件から▲▲というサービスを知り、実際に使ってみてあまり気に入らなかったが、報酬を受け取るために「▲▲は素晴らしい!」と記事を書き、▲▲にリンクを貼った。この記事を書いて報酬を受け取った。
Dさんは××社の新着案件から▲▲というサービスを知ったが、実際に試したりせずに××社のリリース記事だけを参考に「▲▲は素晴らしい!」と記事を書き、▲▲にリンクを貼った。この記事を書いて報酬を受け取った。
Eさんはネットサーフィンをしていて偶然▲▲というサービスを知り、とても気に入ったのでブログで紹介した。読者のために▲▲にリンクを貼った。××社の存在は知らないので、報酬は発生していない。
Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんのいずれもリンクにnofollowを付けていなかったとしよう。
まず完全に自然なクチコミであるのはEさんだ。
▲▲というサービスにリンクをしていても、報酬をもらっていないのでリンク販売でもない。
他の4人は全員報酬をもらって記事を書いているのに、nofollowが付いていないのはリンク販売になる?
報酬をもらっているから自然なクチコミでもない?
あたしはそう思わない。
Aさんは本当に▲▲を気に入って記事を書いている。
気に入ったサービスにリンクを貼る行為は自然な行為だと思う。
▲▲を知ったきっかけが××社のPay Per Postという形だっただけだ。
違うきっかけで▲▲に出会っていても同じ記事を書いただろう。
自然なクチコミであるEさんの記事と同じ価値があるのではないだろうか。
Bさんについても同様である。
お金をもらわなくても、あるサービスを褒めたり酷評したりという行為は普通にされていることで、
たまたま▲▲を知ったきっかけが××社のPay Per Postだったというだけのことである。
やはりこれも自然なクチコミではないだろうか。
本当に気に入ったものを気に入ったと書いてリンクを貼ったり、
気に入らなかったものを気に入らなかったと書いてリンクを貼ったりした結果、
そこに報酬が発生するから「リンク売買」と見なされるってのは「なんだかなぁ…」である。
だってそれじゃ、「お気に入りのお店をブログで(リンク付きで)紹介したらサービス券をくれた」とかいう場合でもリンク売買になるっていうの?
問題は嘘を書くこと
上記の例で問題があると感じるのはCさんとDさんだ。
いいと思っていない、というかよく知りもしないものを
「素晴らしい!」と紹介することは、自然なクチコミとは言えないだろう。
そしてその嘘の記事でリンクジュースを渡すのは、
“サイトのランキングを人為的に上昇させる行為”になるだろう。
お仕事として記事を書くならば、
実際に試していないサービスを紹介することも仕方のないことだが、
それならばnofollowを付けるべきだと思う。
Pay Per Postに問題があるというよりは、
思ってもいないことを書くことに問題があるのではないだろうか。
そういう訳で、正直に書いている記事がPay Per Postだったとしても、
それがペナルティの対象にされてしまうとしたらどうも納得がいかない。
また、ブログというメディアを利用してクチコミを発生させる行為自体が悪いことだとも思えない。
結局はモラルの問題
とはいえ、ブロガーが本当に良いと思って「良い」と書いているのか、
はたまた本当は良くないと思いつつ「良い」と書いているのかなんて
検索エンジンが判断できるわけもない。
リンクにnofollowを付けて、記事の冒頭に「PR」とか書いたって、
▲▲を検索すれば本当のクチコミも嘘のクチコミも表示されることになる。
ユーザーにとってクチコミは購入のための判断材料として有益だけど、
嘘のクチコミは全く有り難くないことは事実。
それがPay Per Postによるものかどうかではなくて、
ブロガーが本当に思ったことを書いているかどうかが重要な訳で、
心まで読めないんだから、結局はブロガーのモラルの問題になるのではないだろうか。
報酬のために嘘は書くな。と。
実際あたしはPay Per Postに参加しているし、
あたしには合わなかったものについて「あたしには合わなかった」と書いている。
それでもちゃんと報酬は支払われている。
真っ当な会社であれば(誹謗中傷でない限り)真実のクチコミとしての評価をしてくれるものだ。
無理に嘘八百並べ立てて「素晴らしい!」と書かなくても、頑張って書いた記事をボツにされたりしない。
報酬目当てで思ってもいないことを書く必要なんかないんだ。
それどころか、わざとらしく褒めちぎった広告記事を、
大切な読者様が「報酬目当てで嘘書いてる」と見抜いた時の反応の方が余程痛い。
読者からの信頼を失ってまで嘘記事で小銭もらうことは重要か?
あたしなら嫌だね。
まとめ
そろそろ収拾がつかなくなってきたので無理矢理話をまとめよう。
Pay Per Postが検索を汚すというのは、良心的な記事を書いているブロガーには酷い話なんじゃないかな。
もしPey Per Postに参加しているブログにペナルティを与えるって事態になるなら、Pay Per Postのサービス提供側に課題があるんじゃないだろうか。
nofollowを付けるように指示するとか、
思ってもいないことを書かないように指示するとか、
褒めちぎらないと報酬を支払わないなら「やっぱりやめる」っていう選択肢を設けるとか、
そもそも褒めちぎらなきゃいけないのか、それとも合わなかったものを合わなかったと書いていいのか、そういう基準を明確にするとか…。
っていうか、悪いのはPay Per Postじゃなくて、思ってもいない嘘の記事だ。
リンクジュースにしたってそうなんじゃないの?
と、あたしは思うんだが。
このブログの広告ポリシー
ついでだから書いておくけど、あたしはこのブログで思ってもいない嘘を書くつもりはない。
試してもいない、っていうかよく知りもしない製品やサービスを記事にするつもりもない。
あたしが使ってみていいと思ったものは、あたしの主観において「良いもの」だし、どんなものでも賛否両論あるっていう中の1つの意見として価値があると思う。
でも使ってない、っていうかよく知らないものを、「良いもの」とか「悪いもの」とか評価する基準がない。
だから書かない。
たまに製品やサービスをブログで紹介して下さいっていうメールを頂くけど、
そういう訳なので知らないものはお断りします。
サンプルを送って頂けるなら有り難く掲載させて頂きますが、褒めちぎるお約束はできません。
それから、これ以上あちこちASPに登録するつもりはないので、「○○に登録して掲載して下さい」っていうのはお断りします。
審査に通るように便宜を図るとか言われても、登録すること自体面倒なので。
あと、成果報酬もやりません。
固定かPVでしたら大歓迎ですのでお問い合せ下さい。
って、いつの間にか話が全然変わってるしwww
この記事は 2009年02月18日水曜日 の 3:44 AM に書きました。
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2月 18th, 2009 on 7:16 AM
本文と関係のないことで申し訳ないんだけど、薄ーい緑色と黄色と水色の文字がすごーーく見づらいです。
目を凝らしてなんとか…。
わざとだったら気にしないで下さい。
嘘臭いぐらい褒めちぎってる記事を見ると何故かいんちき商法、それも羽毛布団とか買わせるやつ(名前忘れた)を思い出します(・∀・)
2月 18th, 2009 on 5:06 PM
>月遥
(;゚д゚)ァ…. 申し訳ない。。。
携帯では背景が白だということを忘れてました。
テキストの背景色を黒に指定してみました。
ご指摘感謝ですm(_ _”m)ペコリ
羽毛布団とか買わせるインチキ商法!(´▽`*)アハハ
確かにそういう感じだよねw
2月 18th, 2009 on 10:30 AM
なるほど、Pay Per Post のリンクを貼るとPRを落とされるんですね。
私も記事掲載で報酬を貰う事はあるので、PRからみたら要注意ですね。
でも、PRあげる事が目的か、報酬貰う事か、楽しく運営する事かって言ったらPRは目的ではなく手段ですからね・・・微妙ですね。
唯奈 さんの記事にもっと踏み込むと、一番いけないのは金を使って検索結果の上位に表示させようとする業者がもっともいけないのだと思うのですが。
そして、そこに金を使うならPPC広告を出しなさいというのがGoogleの回答なのかな? って気がします。
でも、PPCは決まったキーワードでしか出ないし、入札だから極端に高くなる時もあるみたいですね。
SEOを意識しているサイトを見ていると、なんだかGoogleに支配されているように思えてならない時があります。
Google以外にアクセスを集める効率的な方法があると良いんですけどね。
日本にはYahooがあるけど、Yahooはブログ嫌いだし・・・
ところで、最後にお約束的にツッコミを入れさせて頂きます。(^^ゞ
“Pey Per Post”って狙ってますぅ? (^^?
最初、訳分からず検索かけたら、このサイトがトップに表示されているので、「おお!さすが!!」と思っていたら、スペルミスなんですね。
でも、この方法もアリですよね・・・
ってか、やっぱりスゴイ!! \(^o^)/
2月 18th, 2009 on 5:18 PM
>国際結婚SEさん
Σ( ̄Д ̄;)なんとっ!
pey per postは完璧なミスです…orz
なんつー初歩的なことを…il||li _| ̄|○ il||li
あぁもぉ、英語できないんだからカタカナで書けばよかった><;
教えて下さって有り難う御座います。
お金を使って検索結果の上位に表示させようとする業者=リンク売買の業者 なわけですが、検索エンジン的にはNGとはっきり言われているんですよね。
ただ、リンク売買で貼ったリンクなのか、貼りたくて貼ってる(ボランティア的な)リンクなのか見分けが付かないって辺りで、リンク売買のSEOが未だ有効になっているんでしょう。
多分…。
日本での話ではないですが、Pay Per Postの参加者のブログがPR0にされたっていうお話もあるようですから、リンクにnofollow付けててもPR落とされたとかになったら怖いですね。
検索で出てこないサイトは存在していないも同然ですからね…( = =) トオイメ
2月 18th, 2009 on 10:33 AM
宣伝したい企業が金払って宣伝するのは当たり前だし、いまや確立されたマーケティング手法だし全然悪いなんて考えたことなかったです。
もちろんうそはNGだし、記事とPRの区分はつけたいですけどね。
google.co.jpのページランクが下がったって言うのはホントびっくりした。。
でもそこまで徹底できるんだから評価できますね。
2月 18th, 2009 on 5:26 PM
>さんさん
ブログに記事を書いてもらって認知度を上げるっていうのは、ごく普通のマーケティングだと思うんですが、「広告だと分かるようにしなければいけない」とか「nofollow付けないといけない」とかなにやらいろいろあるようですね。
実際には報酬のために思ってもいない褒めちぎった記事を書く参加者が多くて、多分それがPay Per Post(・A ・)イクナイ!みたいな流れを生んでるんだと思うんですけど、ペナルティをうんぬん…という前に、思ってもいない記事を書かせないようにする工夫が必要なんじゃないかと思いました。
グーグルジャパンのPRが落ちた時は「さすが!」と思いましたけど、Pay Per Postに対する見方っていうのがちょっと怖いなと思ったり…。
2月 18th, 2009 on 12:09 PM
紹介記事の依頼メールあるんだね。すごいじゃないですか!!!
製品紹介記事は、読めば、ちゃんと使って書いた人か、そうでない人か、すぐに分かってしまいますよね。
結局、そのブログの信用度が下がるだけだと思うのです・・・
が、背に腹は変えられない?!
2月 18th, 2009 on 5:34 PM
>AquaSunネットサービスさん
そういうお問い合せもあります。 >紹介依頼
こんな知名度の低いブログに何故?と思いますけど(笑
(-ω-;)ウーン…
報酬のために記事を書くのだから、書いた記事が承認されないと無駄骨になる訳で、それを恐れると思ってもいない褒めちぎった記事にしてしまうっていう参加者の気持ちも分かります。
実際あたしも、使ってみて合わなかった商品を「合わなかった」と書くのは勇気がいりました。
でも、貴重なブログの読者様(リピーター様)を失うくらいなら、無駄骨になって小銭をもらい損ねるくらい痛くありませんね。
「この人、わずかな報酬もらうために嘘八百書く人なんだ」と認識される方が嫌です。
2月 18th, 2009 on 12:50 PM
露骨に「よいしょ」しているブログライターは、あまり好きでは無いのですが、ブログライター自体を否定するつもりはありません。
どうしても前者になりがちなケースが多いというのが問題なのですが、それにしてもいきなり「PR 0」になるのはきついなぁ。
追記:別ルートでコメント送りましたが、すでにコメントでつっこんでおられる方がおられるようなので、見なかったことにして忘れてください。
2月 18th, 2009 on 5:43 PM
>cyahさん
ペイパーポストの記事ページだけがPR0になるくらいならまだいいですけど、ブログ全体がPR0になったら怖いですね。
ペイパーポスト=悪 にされちゃわないように、参加ブロガーのみんな、良心的な記事を書こうぜ!
と、こんなところで言ってみても全く意味がないわけですが(笑
Googleが勝手に自爆して祭化してるので、参加者の目線から便乗してみましたw
ってかもぉ、あたしカタカナ使おう…(つд⊂)エーン
メッセ有り難う御座いましたm(_ _”m)ペコリ
2月 18th, 2009 on 6:02 PM
嘘八百やベタ褒めしまくりな提灯記事は論外ですが、現実的に起こりうる弊害としては「ネガティブな記事が書き難くなる」ってのもあると思います
報酬貰ってると何かと遠慮しがちに・・・ 🙁
2月 18th, 2009 on 6:23 PM
>anonymousさん
確かにネガティブな記事は書きにくいですね。
案件に申し込んでしまった以上、後から「やっぱりやめる」っていう選択肢がなければ、どうしても書かなければいけないわけで。
だからといって「▲▲は嫌いだ」なんて書けないわけで==;
気に入らなかった商品やサービスについては、無理して書かずに「辞退する」っていう制度がないといけないんじゃないかと感じます。